大淀川学習館

河川敷四季の植物

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大淀川河川敷の四季は、さまざまな植物の花で彩られます。河川敷を歩いていると、それぞれの季節に応じた花が、そっと語りかけてきます。このかわいい花たちと語りに、大淀川へ出かけてみませんか。

春は、河川敷がもっともにぎやかな季節です。黄色や赤の小さな花をつけたかれんな植物で埋め尽くされます。

ニワゼキショウ(アヤメ科)

ニワゼキショウ(アヤメ科)

あたたかい河川敷に咲く紫色の小さな花は、にこにこ笑っているかのようです。もともと帰化植物なのですが、大淀川ではいたるところに見られるようになりました。

ウマノアシガタ(キンポウゲ科)

ウマノアシガタ(キンポウゲ科)

黄色い花をつけるキンポウゲの仲間です。葉が馬の足跡に似ていることからこの名前がつきました。毒をもっている野草のため、家畜もこの草だけは食べずにそのまま残すようです。

ゲンゲ(マメ科)

ゲンゲ(マメ科)

日当たりのよい場所などに、よく小さな群落を作って咲いています。首飾りやめがねを作ったりする子どもの遊びも多い花です。

野草の葉の茂る夏は、河川敷はみどりで覆い尽くされます。でもよくみると、葉に隠れて小さな花たちが顔を見せています。

コマツヨイグサ(アカバナ科)

コマツヨイグサ(アカバナ科)

この花の仲間は、夜に小さな花をつけることから、月見草の愛称で呼ばれています。黄色い花は、しぼむとオレンジ色に変わります。

スイカズラ(スイカズラ科)

スイカズラ(スイカズラ科)

この花の根本を吸うと、甘い蜜が出てきます。香りの強い花ですので、遠くからでもその存在に気づきます。

ノアザミ(キク科)

ノアザミ(キク科)

とげのある葉が特徴の植物です。大淀川の河川敷を歩いていると、足にこのとげがささり、思わずびっくりしてその存在に気づくことがあります。

ススキの仲間の穂が出そろうと、河川敷は、すっかり秋の気配に変わります。季節を間違えずに咲く花たちの力には、感心させられます。

ヒガンバナ(ヒガンバナ科)

ヒガンバナ(ヒガンバナ科)

涼しい風といっしょに、秋の訪れを知らせてくれるはなです。花が先に咲き、葉が後で出てくるおもしろい花です。
球根でせ大きくなるため、毎年河川敷の決まった場所に、花を見せてくれます。

クズ(マメ科)

ツル性の植物で、ほかの植物に巻きついて大きくなります。淡い紫色の階段状の花をつけます。このツルを利用して、クリスマスリースやかごを作る事もできます。

ススキ(イネ科)オギ(イネ科)

河川敷でススキだと思っていても、オギであったことも少なくないようです。よくにていますが、オギは、地下茎の節から1本ずつ茎を出し、ススキのように株をつくることはありません。

草が茶色に変わる冬は、河川敷の植物も、春をむかえるためにしばらくはお休み。でも、日だまりには、もう花が咲いています。

フキ(キク科)

あたたかい宮崎の河川敷では、日当たりのよい場所などに、冬のうちから、フキノトウが目を出します。天ぷらやみそ汁に入れて、季節を味わうことができます。

スミレ(スミレ科)

紫色の小さな花は、この時期遠くからでも目に付きます。種子で簡単に増やすことができるため、鉢植えにして楽しんでいる人も多いようです。

ホトケノザ(シソ科)

ストローのような細長いピンクの花びらが特徴の花です。春の七草の「ホトケノザ」はこの植物のことではありません。