大淀川学習館

大淀川で春・夏に食べられる野草

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大淀川の流域では、約350種類もの植物が見られます。そのうちの何種類かは、昔から薬にしたり、食卓におかずとしてのぼったりしてきました。
特に、春から夏にかけては、多くの植物を目にすることができる季節です。旬の野草を求めて、大淀川流域の野山に自然のおかず探しにでかけてみませんか。
形はよく似ていても、毒をもった植物もありますので、はじめのうちは、よく知っている人と一緒に行って教えてもらうといいと思います。
また、あとから来る人のことや植物がなくなってしまわないために、茎や葉など食べるところだけをとるようにして、根こそぎとったりしないようマナーを守ることも大切ですね。

ミツバ(セリ科)

ミツバ(セリ科)

お吸い物やちらし寿司のうえに鮮やかな緑色。食欲をそそります。キツネノボタンなど葉がよく似た野草がありますので気をつけましょう。
栽培もされていますので、店に並ぶことも多い植物です。

ヨモギ(キク科)

ヨモギ(キク科)

この葉は、昔の子どもたちにとって、水中眼鏡のくもり止めに使ったり、擦り傷の血止めに使ったりと、なくてはならないものでした。
よもぎ餅やよもぎ団子は、多くの人が食べた経験があるでしょう。

フキ(キク科)

フキ(キク科)

ゼンマイとともに煮付けには、必ずほしい野草の一つです。茎の皮を剥ぎながら短く折って水に一晩漬けておきます。
何回も水を取り替えるのが、うまくあくを抜くこつです。

セリ(セリ科)

セリ(セリ科)

大淀川の水辺でよく見かける野草です。豆腐や落花生などといっしょに白和えにすると、独特の香りがして食欲をそそります。
春の七草の一つですので、七草がゆとして食べたことのある人も多いでしょう。

ヨメナ(キク科)

ヨメナ(キク科)

柔らかい新芽を塩といっしょによくもんで、白い泡が出てきたら絞りきり、刻んで炊き立てのご飯に混ぜて、よめな飯にして食べます。
ビタミンもいっぱい含まれています。

オランダガラシ(アブラナ科)

オランダガラシ(アブラナ科)

クレソンとしてレストランなどで見たこともあるかもしれませんね。明治以降に日本に入ってきました。一夜漬けにして食べるとおいしく食べられます。

ほかにもまだまだあるよ

ノアザミ

ノアザミ

根はきんぴらにして食べることができます。とげがあるので、とるときは注意しましょう。

ノビル

ノビル

ラッキョウによく似た白い球根と緑色の葉をみそ汁にして香りを楽しみながら食べるのも楽しいです。 ゆでて酢味噌和えにするのもおいしい食べ方です。

ツクシ(スギナの胞子茎)

ツクシ(スギナの胞子茎)

まず、はかまをとります。 おひたしや玉子とじにして食べられます。砂糖をまぶすとお菓子にもなります。

チガヤ

チガヤ

宮崎では開く前の穂を「つばな」と呼び、子どもたちはよく食べていました。大淀川河川敷では、よく群落を見かけます。

イタドリ

イタドリ

宮崎では春の頃の新芽を「さどがら」と呼びます。皮をむいてそのまま食べられます。 油炒めもできます。