大淀川ミニミニ講座
洪水と大淀川
いつもは私たちに穏やかな表情を見せ、心を和ませてくれる大淀川も、大雨の季節には時として、荒っぽい顔をのぞかせます。
昭和29年の洪水では、大淀川流域で、死者・行方不明者・負傷者26名、家屋流出81戸、床上浸水9417戸という大きな被害がありました。
そのときは、木造の高松橋が流出してしまいました。また、宮崎市内でも、大淀川が氾濫し、いたる所が浸水しました。
人々は、大淀川とともに生きるために、知恵を出し合い、努力を重ねてきました。
大淀川に出かけてみると、けっして華やかではありませんが、それらの知恵や努力の結晶に出会えると思います。
ふせぐために
堤防
洪水になった時でも、川の水が家や田んぼがある方へあふれてこないように、川に沿って作ってあります。
水制
くいを打って枠を作り、その中に石を入れて、水の勢いをやわらげます。
水位観測所
大淀川の水位がどれくらいあるのかを、無人で計り、無線で知らせます。
排水機場
洪水の時水門を閉めてしまうと、支流の水が出られませんので、ポンプで汲み上げます。