大淀川の幸
大淀川流域に伝わる川魚料理
鯉こく
さばいた大きめの鯉の切り身を入れて煮込んだみそ汁を鯉濃(こいこく)と呼び、大淀川流域では、元気のでる食べ物として、古くから食べられてきました。
鯉のあらい
洗い鯉ともいわれる料理です。鯉の新鮮な肉を冷水で洗って縮ませます。このときの水の質、水温、どれくらい水につけるかによって味のよしあしが 決まります。
鮎の塩焼き
大淀川やその支流では、友釣りや鮎やなで鮎をとってきました。塩焼きにするときは、焼きすぎると身がかたくなるので、火かげんと焼きかげんに注意する必要があります。
鮎の甘露煮
鮎を甘露煮にして食べるのも、食欲をそそる調理法のひとつです。大淀川流域では、「冷汁」などとともに夏の食卓にのぼることも多かったようです。
川海老の醤油煮
大淀川の川海老の旬は、夏です。柴づけ漁や竹かごで取ります。中流から下流にかけ広く生息しています。からっと煮ることがこつです。
山太郎カニの塩ゆで
山太郎がに(モクズガニ)は、秋がおいしいといわれます。塩ゆでは、高温の熱湯で時間をかけすぎないようにさっとゆで、身がかたくならないようにするのがこつです。
とった魚の保存
川魚は薫製にして保存すると長くもちます。宮崎では、「ひぼかし」と呼んで、いろりなどを使って作ってきました。こうしておくと、ほとんど臭いもなく、必要なときにすぐ料理に使えます。